「学校の勉強や友達関係、少し心配…」どこに相談すればいいの??発達に不安を感じた時の相談先まとめ

「うちの子、ちょっと気になる…」と思ったとき

小学校に入ってから「ちょっと気になるな」と感じることが増えてきた。

そんなふうに思うことはありませんか?

・授業中、じっと座ってられない

・集中力が続かず、課題がなかなか終わらない

・友達とのトラブルが多い

・文字を読む、書く、計算が極端に苦手

・感情のコントロールが難しい

「この子なりのペースなのかな?」
「年齢的なもの?」と思いながらも、
学年が上がるにつれて心配が増えてきた…という声もよく聞きます。

相談したいけど、どこに行けばいいの? どんな相談先があるの?

そう悩んでしまうとなかなか一歩が踏み出せないですよね。

今回の記事では、お子さんの発達や学習、行動面で不安を感じたときに相談できる人や場所についてまとめました。

目次

保護者が相談できる4つの窓口

 ① 担任の先生

まずは、担任の先生に相談してみましょう。一番身近な相談先であり、お子さんの学校での様子を一番よく見てくれている存在でもあります。

・学習の理解度、授業への集中力

・集団生活での様子

・友達との関わり方

このような情報を共有することで、支援の必要性が見えてくるかもしれません。

もしかしたら、担任の先生もお子さんについて気になっていることがあるかもしれないので、情報共有ができると良いでしょう。

保護者面談の時期ではなくても、面談を設けてもらうことは可能です。まずは、電話や連絡帳で相談してみてください。

※相談しにくい担任の先生もいるかもしれません。その場合には、この後紹介する窓口も参考にしてみてください。

②スクールカウンセラー

多くの小学校には、定期的にスクールカウンセラー(SC)が勤務する日があります。

スクールカウンセラーは、公認心理師や臨床心理士の資格をもった発達や心理の専門家です。

・子どもの困りごとに対する見立て

・保護者の不安へのアドバイス

・必要に応じた相談先の紹介

・担任への支援の助言

といった形で支援をしてくれます。

私がこれまでに出会ったスクールカウンセラーの方々は、皆知識が豊富で、たくさんの子どもや保護者と関わった経験から、適切なアドバイスをしてくださいました。

学校経由で予約を取ることが多いので、まずは先生に相談してみましょう。

③市や町の相談窓口 

地域の福祉課・保健センター・教育センター・児童相談所などには、発達に関する相談窓口があります。

・発達相談

・専門機関や療育の紹介

・WISCなどの検査が受けられる場合もある

行政の窓口には、市や町によって色々な名称があり

「〇〇市 発達相談」で検索すると該当の窓口が出てくることが多いです。

行政機関ですと、学校へ連絡を取ったり、実際に子どもを見に来てくれたりするところもあります。
「学校へ直接相談しづらい」と感じている方は、行政に架け橋になってもらうのもいいかもしれません。

④医療機関(発達外来・児童精神科・小児科 など)

医学的な観点から、診てもらいたい場合には、医療機関が唯一の選択肢になります。

・発達障害の診断

・服薬の必要性の判断、処方

これらは、医療機関にしかできないことです。

ただし、いきなり医療にかかるのはハードルが高く感じる方も多いため、まずは、上記の1〜3の相談先を経てからの受診でも問題ありません。

実際の相談の流れ(小学生の場合)

 ①学校生活の中で「気になるな」と感じる

 ②担任やスクールカウンセラーに相談

 ③市や町の相談機関または、医療機関を紹介される

 ④必要に応じて発達検査や診断 専門家による子どもの観察

 ⑤校内支援・支援学級・通級など支援の方法を検討

相談前に整理しておきたいこと

 いざ相談の場になると「何をどう伝えたらいいか分からなくなった」という声もよく聞きます。

 以下の内容をメモしておくと、スムーズに相談できるでしょう。

・気になっている行動や様子 
 (例:忘れ物が多い、落ち着きがないなど)

・家での普段の様子 
 (宿題への取り組み方、癇癪など)

・これまでの相談で先生に聞いたこと、学校での困りごと

・発達検査・医療機関の診断があればその内容

・保護者として感じている不安や気持ち

「相談相手と困っていることを一緒に整理する」くらいの気持ちでまとめられればOKです。

よくある誤解|相談のあとはどうなる?

❌ 相談したらすぐに支援学級になる?
 →そんなことはありません。

  相談したからといってすぐに検査を行ったり、診断されたりするとは限りません。

通常は、子どもの様子を見たり、話をじっくり聞きながら、支援の方法を考えていくことが一般的です。

また、検査を受けたからといってすぐに支援学級や通級を利用しなければならないというわけでもありません。

検査は子どもにより適切な支援のヒントを得るためのものです。

もし、検査を勧められたら、前向きに検討してみてください。

※検査や診断は、必要な場合に保護者の同意を得て実施されます。

まとめ 「ちょっと気になるな」で相談しても大丈夫

小学生になると園の頃には見えにくかった困りごとが、勉強や集団生活の中で少しずつ目立ってくることも少なくありません。

「みんなと比べて落ち着きがないな…」

「集団生活ができているのかな…」

「これから先、本人が辛くならないかな…」

 「ちょっと心配だな…」と思ったら、早めに相談することが何より大切です。

子どもが本来の力を発揮できるようにするためには、環境の工夫や支援が必要なこともあります。そしてそれは、決して特別なことではありません。

保護者の気づきは支援への第一歩です。

どうか一人で抱え込まず、誰かに相談してみてください。

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