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支援学級を検討中の保護者へ|知っておきたい学級の種類と特徴まとめ

お子さんの就学を控えて、「支援学級にはどんな種類があるの?」「うちの子はどのクラスが合ってるの?」と不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。

特別支援学級には、大きく分けて6つの種類があり、それぞれ対象となる特性や支援内容が異なります。

私が担任してきたお子さんの保護者の中には、
**「在籍している支援学級について、実はよく知らなかった…」**という方も多くいらっしゃいました。

本記事では、支援学級の種類・特徴・決まり方について、現場経験のある筆者がわかりやすくご紹介します。
支援学級を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

特別支援学級の種類とは?

特別支援学級はざっくり言うと障害の特性ごとに分けられます。

1. 知的障害学級

  • 対象:学習の進み方がゆっくりで、理解に時間がかかるお子さん
  • 特徴:一人ひとりに合わせた学習で、ゆっくり丁寧に教えてもらえます。生活面の力も一緒に育てます。

2. 自閉症・情緒障害学級

  • 対象:自閉スペクトラム症(ASD)や、気持ちのコントロール、人との関わりに不安があるお子さん
  • 特徴:見通しを持って安心して学べる環境づくりがされています。

3. 肢体不自由学級

  • 対象:体の動きに不自由さがあるお子さん(例:歩行が困難、車椅子の使用など)
  • 特徴:動きに配慮した環境で学べます。必要な介助や補助器具の使用も可能です。

4. 病弱・身体虚弱学級

  • 対象:長期の療養が必要だったり、体力が弱く通学や集団活動が難しいお子さん
  • 特徴:無理のないペースで、体調に合わせた学習ができます。

5. 視覚障害学級

  • 対象:見えにくさや視力の問題があるお子さん(例:弱視、全盲など)
  • 特徴:点字や音声教材など、視覚以外の方法での学びをサポートします。

6. 聴覚障害学級

  • 対象:聞こえにくさや聴力の問題があるお子さん(例:難聴、ろうなど)
  • 特徴:手話や口の動き、補聴器などを使って、コミュニケーションを支援します。

私の経験から言うと、多くの学校にあるのが、「①知的障害学級」「②自閉・情緒障害学級」ですね。

ただし、クラス名に「〇〇障害学級」と入っているわけではなく、「さわやか1組」や「なかよし2組」などの名称が使われているため、外から見てもわからないようになっています。

入るクラスはどうやって決まるの?

お子さんがどの学級に所属するかは、市区町村の教育委員会や学校との話し合いで、お子さんの状態や希望に応じて慎重に検討されます。

3〜6までのクラスは、特性がはっきりしているため、わかりやすいですが、1知的障害学級 2自閉症・情緒障害学級のどちらか悩まれる場合には、医師の診断書やWISCなどの発達検査の結果が判断の大きな材料になります。

※検査の詳しい内容については、別記事でご紹介する予定です。

まとめ

今回は、特別支援学級の種類についてご紹介しました。

どのクラスに所属するかは、保護者・医療機関・学校などの多角的な視点からの情報を集め、慎重に検討することが大切です。

最も大切なのは、
お子さんが自分に合ったクラス・環境で安心して学校生活を送れることです。

今回の記事が、お子さんのクラス選びの参考になれば嬉しいです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

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